「夜霧のカルナバル」観劇評



毎晩新聞文化芸能欄『劇評』コーナー


首塚ニャオホールで上演中の「夜霧のカルナバル」(脚本原案:三海 光)は、スペインの片田舎を舞台に繰り広げられるラブロマンスである。物語は、ポラリス(北極星)の輝く収穫祭の前夜、スペインの片田舎に住むルイーゼ(姫咲しほら)が、黒尽くめの男達に追われている若者ニコラ(風輝さちさ)を匿うところから始まる。ニコラは、以前壊滅させた麻薬密売組織から、報復として命を狙われていたのだ。麻薬密売組織を追う冷酷なCIA職員ニコラと、とにかく明るい村娘のルイーゼ。一見接点の無い二人はやがて恋に落ちるが、幸せな時間はつかの間。ニコラは組織との銃撃戦の最中、ルイーゼを庇って生死を彷徨う傷を負ってしまう。ルイーゼの必死の看病の甲斐あって、回復してゆくニコラだったが命と引き換えにルイーゼとの恋の記憶を失くしていた・・・



まず、9場で記憶を失ったニコラ役の風輝が呟く『俺はここにいてもいいのだろ
うか』という台詞が胸に迫る。熱い芝居を得意とする風輝ではあるが、観客まで
切なくなってしまうような視線がたまらなく艶やかであり、エロい役を得意とす
る風輝の真骨頂とも言えるのではないだろうか。歌に定評がある風輝の歌う『夜
霧のアマール』は、朗々とした声の美しさといい、迫ってくるような感情の流れ
といい、さすがと言う出来映え。
また、今回風輝の相手役を務めた姫咲であるが、その強心臓ぶりに驚かせられた
。第3場で礼も言わずに立ち去ろうとするニコラのネクタイを掴んで凄むシーン
であるが、とても下級生とは思えない舞台度胸に将来の大器を予感させる。芝居
には安定感があり、ニコラに愛を打ち明けるところは、説得力もあってよかった

また、麻薬密売組織の若きボス リカルド役の麻霧誠馬は、組織のボスという貫
禄は無いものの、持ち前の闊達さで場を引き締める。そのほか、次の任務の為に
ニコラを本国アメリカに連れ戻そうとする女性CIA職員リリア役の詩文ひろが
歌ったルイーズを罵る歌『なんてみすぼらしい!』が秀逸。
都会派牧歌的作品と謳われているが、都会と牧歌的といった相反する要素を取り
入れつつ、見事に昇華した首塚歌劇団鼻組公演「夜霧のカルナバル」は、今月2
9日まで。






ミュージカル俳優・GENKI中村氏

プロフィール

GENKI中村(ゲンキナカムラ)
ミュージカルを中心に活動中!

ブログ
「ミュージカル俳優・GENKI中村の徒然なる日々」

出身地:東京
身長:173
体重:65
生年月日:10.8
血液型:O型

《主な出演作品》
(劇団式)「獅子王」
「西側物語」
「オーストラリアから来た男」 
「高級ホテル物語」
その他、舞台を中心に多数出演



正直、驚きました!
はっきり言えば、僕は「首塚歌劇団」の実力を舐めていました・・・。
しかし、その認識を改めさせて頂きます。

ずば抜けた歌唱力が生み出す、甘いハーモニー。
スピーディーでスリリングなストーリーを支える、確かな演技力。
そして、何よりも僕が感銘を受けたのが・・・。
作品に対する彼女達の情熱と愛です!
上手な技術だけでは、決して成し得ない、
まぎれもない「本物」がココにありました。

彼女達の存在は、
きっと今後の演劇界に大きな影響を与えて行く事に成るでしょう。
「首塚歌劇団」今後の展開から眼が離せません!!






お客さまの声



T田K子様/女性

ほんとに素晴らしかったです!!もう感動で、涙で前が見えませんでした。
あいかわらず輝さんは色っぽくてカッコよかったvvvほんとに理想の王子様ですvvv姫もキレイで可愛くて、美しいとゆう事はそれだけで人を幸せにします。
ポラリスは素敵な歌ですね。CDで何回も聞いてしまっています。
また夢を見させてください。これからも応援しています!!!



ちえ様/女性

最高でした!
あまりの感動に、ば…爆笑…いえ…涙が止まりませんでした。特に、お二人の歌声にはうっとりと聞き惚れてしまいました。また絶対観に行きます!




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